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grep の基礎

grep は、指定されたパターンに一致する行をファイルから検索し、その行を表示するコマンドです。名前は "Global Regular Expression Print" に由来します。

基本的な構文:

grep [オプション] パターン [ファイル...]

よく使うコマンドとオプション

以下は grep でよく使うオプションです。


使用例

いくつかの具体的な使用例を見ていきましょう。

ファイルから特定の文字列を検索する:

example.txt というファイルから "error" という文字列を含む行を検索します。

grep error example.txt

大文字・小文字を区別せずに検索する:

log.txt から "Warning" または "warning" を含む行を検索します。

grep -i warning log.txt

マッチした行の行番号を表示する:

config.ini から "port" を含む行とその行番号を表示します。

grep -n port config.ini

パターンに一致しない行を表示する:

data.csv から "," を含まない行(つまり、区切り文字がない行)を表示します。

grep -v "," data.csv

マッチした行の数を数える:

access.log 中の "404 Not Found" の数を数えます。

grep -c "404 Not Found" access.log

特定の文字列を含むファイルの名前のみを表示する:

カレントディレクトリ以下のファイルから "TODO" という文字列を含むファイル名をリストアップします。

grep -rl TODO .

単語単位で検索する:

document.txt から "user" という単語のみを含む行を検索します。"username" などは除外されます。

grep -w user document.txt

拡張正規表現を使う:

data.log から "INFO" または "DEBUG" で始まる行を検索します。

grep -E "^(INFO|DEBUG)" data.log

固定文字列として検索する:

ファイルからリテラルな "a.b" という文字列を探します。-F を使わない場合、. は任意の1文字、 は直前の文字の0回以上の繰り返しとして解釈されます。

grep -F "a.b*" file.txt

これらの例は grep の基本的な使い方の一部です。grep は非常に強力なツールであり、正規表現と組み合わせることでさらに複雑な検索も可能です。